−歯科におけるアンチエイジングは何を目指していくのか。
東洋医学や代替医療、審美、美容など数多くの分野がありますが、総合的に考えると、今の日本の歯科医療はまだ、病気を治すということに追いかけられています。
もっと予防に踏み込んで、かつQOLを追いかけ、総合的な知識を導入していくことが必要であります。
歳とともに顔の表情筋が下がってきた時のフェイスリフトをする場合、美容外科ばかりかというと、そうではないのです。それに歯が段々と磨り減ってしまった時、咬合高径をあげることによって元に戻ったり、歯科にもまた、アンチエイジングが当然あるのです。日本アンチエイジング歯科学会は「容姿管理」「寿命管理」「生活管理」の三つの方針を立て、歯科の立場から取組んでいこうと考えています。
部会を作るとすれば、第1に審美美容歯科、第2にアロマ、サプリメント、ニュートリション、第3にインプラント、第4に矯正、第5に咀嚼、第6に生活習慣。
このような部会をつくることによって現場での臨床をどのように発揮していくかに重点をおくことになります。また、歯科だけではできないので、医科とお互いを補完しあいながらコミュニケーションをとることにより、歯科医学ももっと大きくかわっていくことでしょう。
−医科と歯科の協力についてどのように考えているのか。
歯周炎などの時にドラックデリバリーシステムが使えないかとか、サイトカインと歯の崩れ、免疫と脳の働きなど、歯科と関係のあることが多々あります。
だから共通して医療、医学が広まれば、歯科も身近なものになるでしょう。
そのほか、生活習慣においても咀嚼などが密接にかかわってきますし、免疫と歯周病、ドライマウスや酸化も非常に関係があります。色々なところでドッキングしているのです。
アンチエイジングは心理的な面が大きく、QOLにつながっています。ある雑誌にアンチエイジングの記事が掲載されたら、それを見た75歳の女性が「わたしはきれいに死にたいから、きれいにして」と言われ、きれいに治したら凄くにこやかな顔をなさいました。特に女性はきれいになることで、神経や内分泌系を介して体までよくなってしまうのです。