高松市 歯科 三谷歯科医院

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診療方針
アンチエイジング医療とは

 日本は世界に例のないスピードで高齢化社会を迎え「若返りの医学」とも言うべきアンチエイジング医療が医科、歯科ともに注目を浴びつつあります。時代必須のテーマとなっている「いつまでも美しく健康に歳を重ねるための新しい医療」とはどのようなものなのでしょうか。

QOL向上医療へ

 -いまなぜアンチエイジングなのか。

少子高齢化社会を迎え、医学は健康寿命を全うすることに加え、抗加齢、抗老化といった、国民がいつまでも若々しくあるためのQOL向上の医療へ向かっていることが一番の理由です。

 -抗加齢医学とは具体的にどのようなものなのか。

 歳をとって、大変多い病気に生活習慣病があります。ストレスや精神的なもの、さらにはホルモンの減少による体の変化、糖尿病や動脈硬化に関係のある体の酸化。そういったものは人によって差異があるのですが、それに気づき、補っていくのが抗加齢療法です。
もちろん病気でなくても、よりその人をリプレイし、補ってあげることも必要です。
予防的な面はありますが、かなり積極的なプラス医療であります。
また、抗加齢医療が理想的に行なわれれば、少子高齢化や医療費の増加問題などを考えた時にも大きな役割を担うことになります。

広がりを見せる抗加齢医学

 -抗加齢医学はいつごろから始まったのか。

 6、7年前に、アメリカの抗加齢医療に興味を抱いて学んできた慶応大学の人たちが中心となって始めました。抗加齢医療も当初ではオーソドックスな医学会の一分野との 印象を皆から受けていなかったので、医学と認められるように、優秀な方々が集まり 日本抗加齢医学会ができた経緯があります。
現在では多くの研究会もできており、研究レベルで携っている方と臨床家である立場の方との取組みでQOLへシフトされていくでしょう。

歯科の立場から総合的な知識で

 

-歯科におけるアンチエイジングは何を目指していくのか。

 東洋医学や代替医療、審美、美容など数多くの分野がありますが、総合的に考えると、今の日本の歯科医療はまだ、病気を治すということに追いかけられています。
もっと予防に踏み込んで、かつQOLを追いかけ、総合的な知識を導入していくことが必要であります。
歳とともに顔の表情筋が下がってきた時のフェイスリフトをする場合、美容外科ばかりかというと、そうではないのです。それに歯が段々と磨り減ってしまった時、咬合高径をあげることによって元に戻ったり、歯科にもまた、アンチエイジングが当然あるのです。日本アンチエイジング歯科学会は「容姿管理」「寿命管理」「生活管理」の三つの 方針を立て、歯科の立場から取組んでいこうと考えています。
部会を作るとすれば、第1に審美美容歯科、第2にアロマ、サプリメント、ニュートリション、第3にインプラント、第4に矯正、第5に咀嚼、第6に生活習慣。
このような部会をつくることによって現場での臨床をどのように発揮していくかに 重点をおくことになります。また、歯科だけではできないので、医科とお互いを補完しあいながらコミュニケーションをとることにより、歯科医学ももっと大きくかわっていくことでしょう。

-医科と歯科の協力についてどのように考えているのか。

 歯周炎などの時にドラックデリバリーシステムが使えないかとか、サイトカインと歯の崩れ、免疫と脳の働きなど、歯科と関係のあることが多々あります。
だから共通して医療、医学が広まれば、歯科も身近なものになるでしょう。
そのほか、生活習慣においても咀嚼などが密接にかかわってきますし、免疫と歯周病、ドライマウスや酸化も非常に関係があります。色々なところでドッキングしているのです。
アンチエイジングは心理的な面が大きく、QOLにつながっています。ある雑誌にアンチエイジングの記事が掲載されたら、それを見た75歳の女性が 「わたしはきれいに死にたいから、きれいにして」と言われ、きれいに治したら凄くにこやかな顔をなさいました。特に女性はきれいになることで、神経や内分泌系を介して体までよくなってしまうのです。

視野を広げた取り組みを

 ―アンチエイジング医学が発達していくと、医療そのものの考え方が根本的に変わってくる可能性があります。

 今、サプリメントが大流行です。社会が成熟してきているから、興味が自分や健康、自己投資へとシフトしてきているのです。販売にあたる人が多くの知識を持つことで 専門医の立場を確立でき、良いもの悪いものを検証できることが、分からなかったら 気軽に聞きにいけるようになることができればと考えます。

今まで歯科がやってきたことからもう一歩視野を大きくして歯科での役割をさらに
高めて進んでいければと思います。

(日本歯科新聞2005年6月7日より抜粋)